水素水生成器の耐用年数はどれくらい?徹底解説
水素水を作るための生成器、いわゆる水素水サーバーは、どのくらいの期間使用することができるかご存知ですか?新たに機器を購入するか、レンタルするかを判断するうえでも、製品の寿命はとても重要なポイントですよね。なんとなく、水素水生成器は長持ちすると聞いたことがある方もいるかもしれません。確かにそれは間違っていませんが、ずっと使い続けられるわけでもなく、機器によっても異なります。
この記事では、水素水生成器の耐用年数について、詳しく解説していきます。
水素水生成器の耐用年数はおおよそ6年くらい
まず初めに、“耐用年数”とはどういう意味かについて簡単に説明します。一般的には、会計用語として「減価償却をする期間」を計算する際に用いられるものですが、ここでは「本来の機能を持ち続けられる年数」と考えておけば十分でしょう。
似た言葉で、“耐久年数”は「資産そのものが使える期間」を表す数値となり、皆さんがイメージする“寿命”はこちらに近いかもしれません。多くの機器や構造物には法定耐用年数が定められています。水素水生成器の場合、6年となります。
通常、メーカー側は、法定耐用年数の期間、部品やその他必要備品の供給を続けることになっています。期間内は、特段の事情がない限り、製品を使い続けられることを前提に、交換用の部品などを備蓄しておく慣習があるのです。
水素水生成器が故障する場合、最も多いのは機器の心臓部である電解槽が寿命を迎えるケースです。メーカーが製品ごとに、目安となる電解槽交換の時期を公表していますので、しっかりと確認しましょう。正常に機能しなくなったら、電解槽そのものを交換するか、新品を買い替えるか選択することになります。
では浄水器の法定耐用年数はどれくらい?
浄水器は、水素水生成器とはまったく異なる機能を有する機器です。水道水などに含まれる不純物を取り除き、口当たりがよく身体にも優しい美味しい水に変えてくれるものを指します。普通のご家庭にある蛇口から出てくる水道水には、ミネラル成分や消毒用に使われる塩素(カルキ)などが含まれています。もちろん、私たちの身体に影響を及ぼさないものであり、そのまま飲んでも問題はありません。しかし、不純物がない純水を飲みたいという方もいるため、自宅に浄水器を設置するわけです。
浄水器の法定耐用年数は、5年とされていますが、実は浄水器に関しては、耐用年数はあまり重要な意味を持ちません。その理由として、不純物を取り除くためのフィルターを決められた期間ごとに交換しなければならず、実質的にはフィルターの寿命≒製品の寿命といえるからです。
フィルターに水道水などを通すことで、ろ過の原理により、純水を作り出すことができます。このフィルターは、交換することを前提に作られているため、取り出しやすいカートリッジ形状になっている製品がほとんどです。
では、具体的にどの程度で交換が必要になるか見ていきましょう。たとえば、パナソニック製の浄水器の場合、総ろ過水量の目安は1,200Lです。1日に10L使用すると、約4ヶ月(120日)で寿命となります。一方、1日に20L使用する家庭では、約2ヶ月で交換のタイミングを迎えます。たくさん使えば使うほど、交換のペースが早まるというわけです。
耐用年数を超えて使用しても大丈夫なの?
水素水生成器に限った話ではありませんが、機器は使用年月が長くなるほど、故障しやすくなります。ただし、メンテナンスをしっかり行えば、耐用年数よりも長期にわたり使用できる場合が多いようです。
浄水器に関していうと、フィルター用のカートリッジに不純物が蓄積され、不純物の量が限度を超えると、問題が起こります。それは、水の不純物を取り除くためのフィルターなのに、水を通した際、逆に溜まっていた不純物が一緒に流れ出てしまうのです。純水を作り出すことができなくなり、もはや浄水器の価値を成さなくなります。
不純物といっても、元々は水道水に含まれていたものですから、交換時期を過ぎたフィルターを使用した水を飲んでも、体内に害を及ぼすリスクはないでしょう。これまで美味しい純水を飲めていたのに、普通の水道水のままになるので、味の変化を感じるかもしれません。
一方、水素水生成器についても、一般的な耐用年数の6年より、長持ちする製品が多いです。最近では、8~10年以上使用可能と謳っているものも少なくありません。
電気分解方式を採用する機器の場合、本体内部にある電解槽が最も重要な部分です。何度も繰り返し使うことで、電解槽にある電極板が消耗して、電解能力が落ちます。そうすると、電気分解が上手くいかず、水道水を作れなくなっていきます。電解槽の寿命がくると、合図を出してくれる機能を備えた製品も多いので、新品に交換することをお勧めします。
まとめ
水素水生成器はどのメーカーも長期間使用できることをウリの一つにする傾向があるため、基本的に耐用年数より長く使える場合が多いです。それもそのはず、20~30万円もかかる機器があっという間に壊れたら、二度と使わないですよね。レンタル機器においても、メンテナンス費用を無料にするなど、ユーザーに長期間水素水を飲んでもらうための仕組みが確立されています。
浄水器は、カートリッジを一定のタイミングで交換することが求められますが、カートリッジの単価は大体3,000~10,000円前後です。きちんと交換しないと、浄水器が宝の持ち腐れとなるので、欠かさないようにしましょう。耐用年数と製品の寿命は厳密に一致はしませんが、参考情報として頭に入れておいて損はありません。メンテナンスを怠らず、耐用年数より長く使い続けることを目指していきたいですね。