水素水をお茶にしても問題ない？調べてみた
水素水はさまざまな効果があることから、普段の生活で飲んでいる方は少なくありません。そこで、そのまま水素水を飲むだけでなく、お茶を淹れるのに使う場合はどうなるのでしょうか。水素水をお茶にして問題はないのか、お茶にしたら効果は変わるのかといった点を考察していきます。
お茶を水素水で淹れても大丈夫？
結論、水素水はそのまま飲むだけでなく、お茶を淹れるのに使うこともできます。特にお茶の成分と反応して問題を引き起こすとか、色を変化させてしまうといったトラブルは出ませんので、普通に使って大丈夫です。どのくらいの濃度の水素水かによって違いはありますが、一般的な水素水生成器で作った場合は、一日あたり500mlから1L程度飲むと良いとされています。そのまま飲むのではたくさん飲めないという方は、お茶にすることで十分な量を摂取できるでしょう。
水素水は物質を溶かす力や分解する力が強く、普通の水で淹れるよりも少ない茶葉で、味や色が十分に出るといったメリットがあります。そのため、水素水を使えば、茶葉を効率よく使うことができて経済的になるわけです。ただし、この水素水の溶解力の強さは、冷たい水の状態でのみ十分に発揮されます。熱を加えてお湯にしてしまうとこの力が弱まりますので、水出し茶を作る際に活用するのが最もおすすめの方法です。
水素水メーカーによっては、水のミネラル分を調整できる機能が付いているものもあります。その場合、ミネラル分をできるだけ除去する設定にしておくと、より柔らかくお茶のうまみや甘みが抽出されやすくなります。また、水素水自体の水質の設定ができる生成器では、水素を強めの状態にしたほうが良いでしょう。お茶にすると、そのまま水素水を飲むよりも、作る過程でどうしても還元水素が失われてしまう傾向があるからです。
水素水は体の中から活性酸素を取り除く機能があるとされています。活性酸素は、老化や疲れ、肌の衰えなどさまざまなトラブルの原因となるものです。元気を保ち、若さをキープするためにも、水素水を飲用することにはメリットがあります。そのメリットを上手に生かすためにも、日常生活で飲む習慣を付けること、水素が失われないやり方で飲むことが大事です。
お茶を日頃から飲む方であれば、水素水でお茶を淹れるのは良いアイディアです。それだけたくさん水素水を摂取する機会が増えるからです。同時に、その効果をしっかりと得るには、水素水の特性を理解した上で正しい作り方を守ることが大事なのです。
水素水でお茶を作る時の注意点
水素水でお茶を作ること自体に問題はないのですが、いくつかの注意点があります。
1つ目は、水素水は熱に弱いということです。これはお茶にするかどうかに関わりなく、冷たいままの水素水で飲むのは問題がないものの、熱を加えると水素が水中から抜けてしまうという特性に由来するものです。そのため、熱いお茶を淹れるのに水素水を使うと、水素がない状態となって意味がなくなってしまいます。こうしたことから、水出し茶のほうがおすすめです。
2つ目に、還元水素水は通常ではpH値が8〜9強の数値を示すことが多いです。これが体内で良い影響をもたらす一つの理由なのですが、お茶を淹れるなどの過程を踏んでいくうちに、pH値が戻りやすくなります。中性に近い状態になってしまい、せっかくの効果が薄まる可能性が高くなるのです。そのまま水素水を飲むよりも、お茶にすると効果が低くなるという点は覚えておきましょう。
3つ目の注意点は、水素水で作ったお茶はできるだけ早めに飲み切るということです。これは水素水自体の特性というわけではなく、フィルターを通すことで塩素が除去されることによるものです。普通の水道水は塩素が残っているために殺菌力があり、多少の期間、保存しても衛生面で大きな悪影響はありません。しかし、フィルターをかけて作った水素水はカルキ除去されているため、おいしさは増すのですが、その分保存期間は短くなります。常温保存する場合は、作ったその日のうちに飲み切るのが安心です。次の日まで持ち越すのであれば、冷蔵庫に保存して衛生には気を付けましょう。
また、水素水はそのまま放置すると、次第に水素が抜けてしまいます。作ってすぐに飲まないのであれば、ボトルや水筒に入れて密封しておくほうが良いです。
飲み方に注意して水素水のお茶を摂取しよう
水素水でお茶を作っても、何らかの問題が生じるわけではありません。1日当たりの推奨摂取量を摂るためにも、いろいろなやり方で水素水を飲むのは良いことです。ただし、水素水は熱を加えると失われてしまう特性があるため、水出しでお茶を作ることをおすすめします。また、どうしてもお茶を淹れる過程で水素が抜けることも覚えておきましょう。こうした注意点も押さえつつ、水素水を十分飲み続ける習慣を身につけたいものですね。
