水素吸入を行うとどんな好転反応があるの?好転反応について解説
水素は活性酸素を除去し、疲労回復やさまざまな体のトラブルを改善してくれる働きをします。水素を取り入れる方法として、鼻から水素ガスを取り込む「水素吸入」という方法があります。多くの医療機関で採用されていますが、この療法を実施することによって好転反応が見られる可能性もあります。そこでこの記事では、水素吸入によって起こり得る好転反応とは何なのか、またどのような形で現れるのかについて解説します。同時に、水素吸入療法のメリットや注意点をについても解説していきます。
水素吸入による好転反応とは
好転反応とは、治療や施術をした際に、何らかの違和感や症状が出てくることを指します。しかし、これは治療によって症状が悪化したとか、他の体の部位に悪影響を与えているということではなく、悪かったところが回復する際に起こる反応の一つとされています。また、何かの治療をしたらいつでも好転反応が出るわけではなく、全体として好転反応が出るのは少数派と言えます。
水素吸入療法を行った場合も、好転反応が出ることが報告されています。とはいえ、これは稀なことで、ほとんどの人には出ない症状です。どんな好転反応があるかというと、手足になんとなく違和感が生じたり重く感じたりするといったケースが挙げられます。日中ボーっとして眠気を覚えたり、倦怠感を覚えたりする方もいます。さらには、以前よりも排尿や排便の回数が増えて、トイレが近くなったと感じる方もいます。これもまた、稀なケースではありますが、肌荒れや頭痛を訴える方もいます。
何かひどい症状が出るとか、身体機能が低下するなどのトラブルではなく、軽い不調を感じる程度の好転反応であることが多いです。言われないと気付かない程度の自覚症状ということもありますし、日常生活に支障をもたらすこともあまりありません。もちろん、本人にとっては好転反応が出ると不安な気持ちになるのも事実ですので、そのような症状を感じたら、次の診察の時に医師や専門家に相談すると良いでしょう。
こうした好転反応は、体が回復しているプロセスの中で起こるものです。そのため、相当ひどいものでない限りは、水素吸入療法を継続するのがベストです。継続しているうちに好転反応が和らぎ、もともと持っていた体のトラブルが改善していくのを感じられるでしょう。継続することで良い効果が強くなっていくものですので、好転反応が出たからとびっくりして治療を止めるのではなく、続けることが大切です。
水素吸入のメリットと注意点
水素ガスを吸入するこの療法は、臓器や血管を劣化させる活性酸素を取り除く効果があります。活性酸素はいわば「体の錆び」とも言えるもので、そのままにしておくと、どんどん機能が低下してしまいます。疲れやなんとなくの体の不調が続いたりする原因となりますし、最悪のケースでは肝機能低下などのひどい病気につながる原因ともなります。水素ガスを直接吸入する療法を行うことで、体の錆びを取り除き、生き生きとした体の状態を回復できるのです。
重大な病気の予防につながるだけでなく、日々蓄積される疲労の素早い回復やアレルギー反応の改善などにも役立ちます。さらに、脂質を燃焼させる働きを活発化させる効果も認められているため、ダイエット効果もあるとされています。肌の代謝にも良い影響を与えるので、美容にも効果的なのです。水素吸入は何かの病気を患っている方だけでなく、シンプルにより健康的な生活を送りたいと考えている方にも意味のあるものと言えます。
水素吸入をする際に注意したい点もあります。その一つは、代謝が良くなることで、人によっては服用している薬の効き方が変わってくるケースが見られるという点です。つまり、薬の効きが良くなるということなのですが、体調の変化にもつながりますので注意が必要です。こうした変化が出てきた場合は、すぐに医師に相談したほうが良いでしょう。また、水素吸入は多くの医療機関で行われている療法ですが、特別な状況を除いて自由診療となっています。そのため、原則としては全額自己負担です。病院によって費用が異なり、場合によっては高額となります。無理なく継続できるか、事前にチェックしてから実施すると安心でしょう。
まずは好転反応について正しく理解しましょう
水素吸入によって好転反応が出ることがあります。具体的には、トイレが近くなる、眠気が強くなる、肌荒れが生じるなどの症状が報告されています。しかし、こうした好転反応が出るのは稀ですし、体が回復していく中の一時的なものです。そのため、医師に相談しながら、好転反応を心配し過ぎることなく、治療を継続していくことが大切です。