医療用の水素機器

水素水生成器は医療機器?医療機器と医療機器でないものの違いを解説

自宅で水素水を気軽に作って飲むことができる水素水生成器を探していると、医療認可を受けた機器とそうでない機器があることに気付くかもしれません。なんとなく、医療機器といわれる商品の方が効果が高そうな気もしますが、ドラッグストアなどで販売されている水素水は基本的に医薬品ではありません。私たちは、どのような点に注意して、自分に合った機器を選んでいけばいいのでしょうか。水素水生成器と名のつく商品は多数存在するので、迷ってしまう方もいると思います。
そこで今回は、水素水生成器が医療機器として扱われる場合とそうでない場合について、詳しく解説していきます。

医療認可を受けている水素水生成器

水素水を作る生成器は大きく二つに分類することができます。
一般的にコンビニやドラッグストアで販売されている水素水は、水に水素ガスを溶かしたものがほとんどです。また、同じ方法で水素水を生成する機器も、医療機器として扱われることはありません。
では、どんな機器が医療認可を受けているかというと、電気分解によって電解水素水を作り出すことができる還元水素水生成器が該当します。実際に大手住宅設備機器メーカー・TOTOの公式サイトにも、「弊社の医薬品医療機器等法対象商品は還元水素水生成器です」と記載されています。

電気分解すると、水素を含んだアルカリ性の水と弱酸性の酸性水に分解する機能を持っており、水道水を高性能カートリッジでろ過する機能も備わっている場合が多いです。管理医療機器として、医療機器承認番号がついた機器は、胃もたれや胃の不快感をやわらげる胃腸症状改善の効果があります。他にも、お通じを良好にしたり、料理の際に用いるとアク抜きや野菜のシャキシャキ感を保つ働きも期待できるのです。これらの効果は、厚生労働省が認めたものですから、一定の安心感を持っていいでしょう。

ちなみに、管理医療機器商品の販売をするためには、事前の届出が必要です。製造メーカーだけでなく、水道工務店や物流倉庫企業も、届出を行わなければなりません。各都道府県の薬務担当課、あるいは所在地を管轄する保健所に書類を提出することになります。

水素水生成器は日本製のものが多いから安心?

家電量販店などで販売される水素水生成器を見ると、ほとんどが日本製の商品です。大手メーカーのパナソニックや日本トリム以外にも、多くのメーカーが様々な機器を展開しています。
医療機器に該当する水素水生成器ですと、値段が10万円を超えるものも珍しくないです。しかしながら、その分故障が少なく、長持ちするメリットもあるので、コスパは良いといえます。10年以上使用し続けても、特に故障が無く性能が落ちていないという口コミもみられ、品質は十分です。通常、メーカー保証期間は6ヶ月から1年程度ですが、販売店が延長保証を無償で提供するケースもあります。なんと最大5年間、無料で修理を受け付けてくれるところもあるため、故障を気にせず日々水素水を作ることができるはずです。
たとえ海外製の商品だとしても、すぐに故障したり体に害を及ぼすリスクは皆無に等しいです。購入時に、修理保証期間やサポート対応についてきちんと確認しておけば、いざという時も不安になりません。大手メーカーですと公式サイトや取扱説明書に故障や修理に関する細かい内容が記載されていますから、一読しておきましょう。

医療用の水素水生成器は存在する?

医療認可を受けた水素水生成器は、胃腸機能の改善効果が期待できるとお伝えしてきましたが、となると医療機関も機器を導入しているのでしょうか。結論から申し上げると、“医療用”という括りの水素水生成器は存在していません。一部商品において、「医療用電解還元水素水生成器」という名称で販売を行う企業もあります。ただし、説明文に目を通すと、アルカリ性の水素水や弱酸性水、浄水を生成することができ、胃腸症状の改善が見込めるといった、家庭用の水素水生成器と変わりないものです。
医療機器承認番号を記載していれば、厚生労働省から認可を受けたものなのは間違いないです。あくまで一般家庭で使用することを目的とし、医療用とは言えません。美容クリニックなどに行くと水素水生成器を設置している店舗もありますが、サービスの一環として提供するに過ぎず、医療や施術に用いることはないでしょう。水素水は個人の好みで楽しむもの、程度に思っておけばいいかもしれません。

まとめ

水素水生成器の中でも、医療機器と認められるものと、認められないものがあるという内容を掘り下げて説明してきました。医療機器として扱われるのは、還元水素水生成器と称される、電気分解により水素を含むアルカリ性の水を作ることができる機器だけです。その理由は、このアルカリ水が胃腸症状やお通じを良くしてくれる効果が期待できると、厚生労働省のお墨付きを得ているからです。一般的な水素水は、健康や美容に効果があるといわれるものの、まだ検証が不十分で、政府機関が効果を認めるには至っていません。十分な効果が不特定多数の人に見込めるか分からないものに、認可を出すわけにはいきませんから、まだまだデータ蓄積が必要です。
現在市販されている商品のうち、医療機器承認番号がついた水素水生成器はほとんど日本製ですから、あとは自分の予算や設置場所、用途と照らし合わせながら検討してみてください。


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