水素水でうがいすると、歯や歯茎にも良い効果が？水素水が口内にもたらす影響を解説
美容や健康に良いとして、水素水が注目を集めています。水素水の効果はいろいろと紹介されていますが、実は口内にもプラスの効果をもたらすのではないかとして関心を集めています。水素水でうがいすることで、歯周病を軽減する効果があるのではないかとしてにわかに注目されています。
歯周病に対する水素水の効果は抗酸化作用にあり
最近よく言われるようになった歯周病は、進行すると歯が抜けてしまうこともあり深刻な症状です。歯周病は歯周病菌によってもたらされる疾患です。歯周病菌が歯茎の歯周ポケットなどに入り込み、毒素を出すことによっておこると考えられています。
私たちの身体は歯周病菌に対して、免疫機能が働きます。歯周病菌を排除するために、活性酸素を作り出します。ところが、この活性酸素が大量に発生すると、周辺の組織の働きを邪魔してしまいます。その結果として、歯周病の症状が進行してしまいます。
水素水には優れた抗酸化作用があると見られています。水素水で定期的にうがいすることで、歯茎や歯に水素が触れます。すると活性酸素を除去して、歯周病の悪化を抑制すると見られています。
実はこの歯周病と水素水の関係ですが、ラットの実験で立証されました。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科のグループが実験し、2011年にヨーロッパの歯周病専門雑誌に研究結果が掲載されました。今回の研究では、ラットを2つのグループに分けました。一方のグループには蒸留水、もう一方のグループには水素水を与えて、その後の状況を観察しました。その結果、蒸留水を与えたラットのグループは血液中の活性酸素濃度は高まりました。ところが水素水を与えたラットのグループの血液を採取したところ、活性酸素の増加が抑制されていました。
さらに、両グループのラットの歯茎の組織の状態についても検査を実施しました。すると水素水を与えたラットは蒸留水を与えたラットグループと比較して、歯周病の進みが抑えられていることも判明しました。歯周病の進行に活性酸素が影響していることは、すでに様々な研究によって立証されています。しかし、今回の研究の結果、水素水を利用することで活性酸素が減少し、かつ歯周病の進行を防止することに成功したわけです。
歯周病は時として深刻な症状に進行する可能性もあります。放置していると、歯周病菌が歯肉から体内に入り込むことがあります。すると糖尿病の患者であれば、症状が悪化する恐れがあります。また動脈硬化や脳梗塞、誤嚥性肺炎、骨粗しょう症などの原因にもなり得ます。歯周病はこのように怖い病気なので、水素水を使ったうがいで症状の進行を食い止めることも検討してみると良いでしょう。
歯周病対策はプラークコントロールが第一
歯周病に対して水素水は一定の効果があることは、実験の結果明白になりつつあります。実際歯科医院では歯周病の治療で、水素水を取り入れるところも徐々に増加傾向です。メーカーの中には水素水生成サーバーを医療向けに開発しているところもあります。このサーバーを病院や歯科クリニックに設置する動きもでてきています。クリニックによっては、水素水の販売を行っているところも出てきています。
しかし、勘違いしてほしくないのは、水素水を使用すれば歯周病が治るわけではない点です。現在分かっているのは、水素水でうがいすることで歯周病の進行を抑制する効果です。歯周病予防や治療のためには、プラークコントロールを行うことが第一である点には変わりません。歯磨きの正しい方法をマスターして、毎日歯磨きする習慣をつけることです。また生活習慣を見直すことも大事です。とくに加齢によって、歯周病リスクが高まっていきます。年齢を重ねている人は、歯周病予防のために規則正しい生活を意識することは大事です。またストレスもよくありません。しかし、ストレスフリーの生活を続けるのは現代社会では難しいでしょう。よってストレス解消する時間を確保することで対処してください。そのうえで、歯周病によるうがいの習慣を取り入れれば、より強力な歯周病対策ができるでしょう。
歯周病を抑制する水素水は今後ますます注目の存在に
水素水と歯周病の関係は、大学の研究チームによるラットを使った実験で立証されたことは大きなニュースでした。歯周病の症状進行を水素水には抑制する効果のあることがわかり、歯科医院で水素水を取り入れるところも増えてきています。今後も歯周病の抑制のために水素水を活用するところは増えていくでしょう。水素水は飲料としても発売されていることからもわかるように、飲んでも無害であるところも大きな魅力です。人体に無害なので、治療の一環として医療スタッフとしても水素水を推奨しやすいわけです。水素水でうがいをする、もしくは水素水を飲む習慣を取り入れて、歯周病対策を進めてみてはいかがでしょうか。
