水素水で結石を改善できるって本当?調査してみた
辛い症状をもたらす結石は、突然自覚症状を発して、本人を苦しい目に遭わせます。ひどい目に遭わないためにも、日ごろから結石にならないように予防をしたいところです。いろいろと気を付けるべき点がありますが、水素水を飲むことで結石を予防できるということが期待されています。この記事では、そもそも結石がどうして起きるのかという点と共に、水素水を飲むことでどうして結石の予防につながるかを解説していきます。
結石の原因と対処法について解説
結石とは、この字からも分かるように、体内に石ができてしまうことです。結石はいくつかの臓器で生じますが、よくあるのが尿路結石です。腎臓でできた結石が、尿管に入り込むのです。尿管は細い管ですので、そこに石が落ちると非常に痛く、中には文字通り、七転八倒するような辛さを覚える方もいます。痛みを感じるのは、わき腹やお腹、背中などで、吐き気をもたらすこともあります。また、尿管を詰まらせるために尿が出なくなってしまって、さらにひどい症状につながることもあります。
尿路結石の原因は、シュウ酸と呼ばれる物質を多く摂っているケースが多いと言われています。シュウ酸は腎臓で固まってしまうことがあり、それが次第に蓄積していくと結石となってしまうのです。シュウ酸はホウレンソウのような野菜に含まれますが、肉由来のたんぱく質の摂取もシュウ酸の上昇につながるとされています。食生活が欧米化しているため、尿路結石の割合も高まっています。
こうした尿路結石を防ぐためには、まず食生活の改善が重要です。シュウ酸を多く含む食品を避けると共に、カルシウムを積極的に摂取することが役立ちます。というのも、カルシウムはシュウ酸と結びついて、体外に排出する役割を果たしてくれるからです。また、結石が起こりやすい人は、水を飲む量が少ない傾向が見られます。水分不足が続くと尿の量が減りますので、濃度が高くなります。その分、シュウ酸が固まり、結石になりやすくなるというわけです。そのため、水分補給の量を増やすことで尿路結石の予防が可能です。
同時に、運動を適度に行うことも結石の予防につながると考えられています。体を動かすことで腎臓付近、もしくは尿路に蓄積した結石が砕けるからです。小さく分解された状態であれば、通常の尿と一緒に排せつでき、痛みを引き起こすリスクが減ります。日ごろからウォーキングやジョギングなどの運動を心がけることで、重い症状に至らずに済むのです。
水素水を飲むことで結石の予防が可能に
辛い尿路結石の予防のためには、今まで見てきたように、食生活の改善や運動の習慣が重要と言えます。そこに、水素水の摂取という習慣を加えることで、より効果的な予防ができます。
基本として、結石予防には毎日の十分な水分補給が重要です。水素水を飲むよう心がければ、当然のことながら水分摂取量は増え、改善につながるわけです。そして、水素水は細胞の機能を低下させる原因である活性酸素を除去する働きがあります。水素が腎臓に到達することで、腎機能の改善が期待でき、結石の元となる原因物質の排せつを促せるというわけです。
いくつかの研究でも、水素水が腎臓に関するトラブルを改善するのに役立つことが明らかになっています。活性酸素が発生する過程の「酸化ストレス」と呼ばれるものの進行を抑えて、機能低下を防ぐ役割があるとされています。また、腎臓の炎症を改善する効果も確認されています。腎臓の働きが活性化することによって、結石を始めとするさまざまな症状の予防につながるわけです。
ただし、水素水を摂取する際には注意点もあります。それは、水素水発生器の種類によっては、普通の水よりもミネラルが増えてしまうことがあるという点です。水素発生器は電気分解によって水素水を作るのですが、その過程でミネラルイオンが多く引き寄せられ、水素水の中のミネラル濃度が高くなります。一部のミネラル分は結石の元となり、それが尿路結石を進行させてしまう恐れがあるのです。もともと腎臓に障害がある方は、自宅で水素発生器を使って水素水を飲む場合、かかりつけ医に相談してからのほうが良いでしょう。
なお、市販のボトル製品の水素水は、水素ガスを封入する形で水素水を作っていますので、この点では安心です。また、製品によってできあがる水素水のミネラル濃度が高くなるかどうかは異なります。お使いの製品の仕様を確認して飲用することが大事です。
水素水を飲んで腎臓をいたわる習慣を検討してみましょう
尿路結石は激しい痛みをもたらす、辛い病気です。結石の予防に水素水は一定の役割を果たし、腎機能を向上させることが可能となります。食生活や運動の習慣の改善と共に、水素水の摂取に取り組み、腎臓をいたわる生活習慣を身につけたいものです。