水素水を使って炊飯器でご飯を炊いても大丈夫?メリット、デメリットを解説
水素水はそのまま飲むだけでなく、料理にも使えます。その一つの使い方として、炊飯器でご飯を炊く時に水素水を利用する方法があります。この記事では、炊飯器で水素水を使って大丈夫なのか、使うことでどんなメリットやデメリットがあるのかを解説していきます。
水素水を炊飯器で使うメリット
炊飯器で水素水を使うことで、特に問題を引き起こすことはありません。むしろ、お米を炊くのに水素水を使うことにはメリットがあり、積極的に使えるでしょう。生成器で作った水素水には、水酸化物イオンが多く含まれているのが特徴です。このイオンはたんぱく質と反応する特性があって、米粒の中に含まれるたんぱく質に水が入り込みやすくなります。すると、お米のうまみ成分として知られるアミノ酸が溶けてきて、さらにうま味が強くなるのです。そのため、水素水で炊いたご飯と水道水を使った場合とを比べてみると、前者のほうがよりおいしく感じられるのがメリットです。
ここで大事なのは、お米を洗う過程で水素水がお米のたんぱく質と反応し始める点です。そのため、炊く際に炊飯器に入れる水を水素水にするだけでなく、お米を研ぐ時から水素水を使いましょう。こうすることで、よりメリットを生かしやすくなります。
別のメリットは、生成器で作った水素水はカルキなどの異物を除去しているため、おいしく炊きあがるという点です。水素水を作る過程でフィルターを通しますので、えぐみや臭いの元となる物質がなくなります。お米の味を引き出すためにはカルキなど少ないほうが良いので、生成器を通して作った水素水を使うことは理にかなっているのです。水道水をそのまま使うよりも柔らかく、お米本来の味を感じることができるでしょう。
水素水でお米を炊くデメリットとは?
水素水でご飯を炊くことにはメリットもあるのですが、逆に気を付けないといけないこともあります。その一つが、水素水でお米を炊くと、仕上がりが黄色くなってしまうことがあるという点です。お米の中には、フラボノイド色素という物質が含まれています。普通に炊いてもこの色素が反応することは少ないのですが、水素水とは反応することがあります。すると、色素が強く出て、全体的に黄色くなってしまうのです。もちろん、単に色が付いているだけですので、味に変化はありませんし、衛生面でも全く問題はありません。しかし、やはりお米の炊き上がりは白いのが理想で、黄色くなっているとおいしくなさそうに見えるのがデメリットと言えるでしょう。
このフラボノイド色素との反応は、水のpH値が高い時に起こりやすいことが分かっています。水素水生成器は、製品によってpH値の調整ができる機能が付いています。もし、水素水で炊いたご飯が黄色がかっている気がするなら、pH値を下げてみることをおすすめします。このpH値はお米の炊き具合に少なからず影響を与えるのでよく注意しましょう。pH値の高い低いは、お米に含まれるデンプンとの反応に関わってくるからです。デンプンはご飯の粘りや硬さに直接影響します。この違いをよく理解しておくと、よりおいしいご飯にすることができます。
具体的には、pH値が低すぎるとデンプンの糊化が進まずに、炊き上がりがふっくらしない状態となりますし、粘りのないご飯となってしまいます。逆に、pH値が高すぎるとデンプンが崩れてしまうので、ご飯の外側が固くなる傾向にあります。同時に、表面がべとついてしまうこともあります。pH値の調整もできる生成器ならば、使う時に何回か試して、ベストの状態を探ってみると良いでしょう。
お米の銘柄や含んでいる水分の量、水道水の性質などによっても違いますが、pH値は9.0くらいがバランスが取れています。固すぎず、べとつくこともなく、ふっくらと炊けるちょうど良いpH値なのです。また、水素水との反応で、お米が黄色くなるのもある程度防げるところでもあります。このpH値を基準に一度炊いてみましょう。その上で、それぞれの好みや状況による違いを考慮しつつ、加減しながら自分にとっておいしいと思えるご飯の炊き具合を決めることができます。
普段の料理にも水素水を使ってみよう
水素水は、普段の生活の中でできるだけ積極的に摂取することが重要です。そのためには、そのまま飲む他にも、普段の料理に使うことがポイントとなります。その点、ご飯を炊くのに水素水を使うのはメリットがあるのでおすすめです。お米に含まれるうまみ成分を出して、よりおいしいご飯にしてくれるからです。一方で、お米が黄色くなってしまう場合もありますので、生成器の調整を上手に行いながら炊くことが重要となります。水素水を上手に取り入れ、おいしく健康的な食生活を送っていきたいものです。