アルカリ水素水とアルカリ電解水

水素水とアルカリイオン水の違いについてわかりやすく解説

皆さんは、“アルカリイオン水”という名称を聞いたことはありますか?名前からして、アルカリ性だと想像はつくものの、具体的にどんな性質を持っているのか、イマイチ分からない方もいるのではないでしょうか。
このアルカリイオン水は、水素水と似て非なるものですが、違いを区別するのが少々ややこしいのです。色々な観点で比較して、それぞれの特徴をしっかり把握しておく必要があります。
今回は、アルカリイオン水と水素水について、さらにアルカリ電解水との違いに関しても詳しく解説していきます。

水素水とアルカリイオン水の違いは水素濃度がポイント

まずは、水素水とアルカリイオン水の基本的な違いについて説明します。アルカリイオン水とは、水やミネラルウォーターを電気分解することで作られます。陰極側(マイナス)に集まる水酸化物イオンによって、アルカリ性を帯びているため、アルカリイオン水という名称がついています。
一方、水素水とは一般的に、水などに圧力をかけて水素ガスを溶け込ませたものを指します。コンビニやドラッグストアで販売されている水素水は、ほとんどこの方法で作られています。ただし、水素水を作り出す方法は主に3種類あり、水を電気分解することで水素を生成することも可能です。

そう聞くと、「アルカリイオン水と水素水って結局同じものなのでは?」と疑問を抱く方もいるかもしれません。両者の大きな違いとして覚えておくべき点は、水素濃度です。
水素水は、医学的に“水素豊富水”と呼ばれるぐらい、含まれる水素の量が多いです。基準に関しては諸説ありますが、「水素の含有量が0.08ppm以上のものを水素水とする」という説が有力です。アルカリイオン水に水素が含まれていたとしても、水素水ほど水素濃度が高くありません。ほとんど無いに等しい場合も多く、同じ物として扱うわけにはいかないのです。
水素水には活性酸素を除去する効果があると言われていますが、アルカリイオン水にこの働きがあることは証明されていません。対照的に、アルカリイオン水は胃腸症状を改善する働きを持ち、お通じを良くする効果が期待できます。アルカリイオン水の効果については、厚生労働省も認めています。そのため、厚生労働省はアルカリイオン水の整水器を医療機器に分類し、性能や品質が一定条件をクリアした場合のみ、医療機器製品として販売することを認めているのです。

ではアルカリイオン水とアルカリ電解水の違いは?

アルカリイオン水の大まかな特徴を解説したところで、“アルカリ電解水”という似た名称の物質との違いについても言及しておきましょう。非常にややこしく複雑に感じるかもしれませんが、これまた全く性質が異なるものです。
いずれも、「アルカリ性の水」という部分は同じですが、アルカリ性の強さという違いが挙げられます。アルカリ電解水は、pH(水素イオン濃度)11~12.5と非常に強いアルカリ性を持っています。汚れ落としに優れており、頑固な油汚れもスッキリ落としてくれるといった特徴があります。掃除では非常に役立つ反面、飲料用として作られていないので、私たち人間が飲むことに適していません。
他方で、アルカリイオン水は、pH9~10程度の弱アルカリ性です。アルカリ電解水と同様に水を電気分解して作られるのですが、飲むことが可能なものとなります。上述の通り、体内に入れると胃腸の調子を良くしてくれる効果が期待できます。

ここまでの説明で、アルカリ電解水はとても危険な物質なのではと考えた方もいるのではないでしょうか。確かにアルカリ性が強く、飲水用に相応しくないのは事実です。ただし、ほとんどが水でできているので、人体の肌に触れても全然問題ないですし、掃除においても酸性の汚れに付着すると中和反応を起こし、水に戻ります。洗剤と比べても、環境への負荷が小さく、有効活用すればとても使い勝手がいいものといえます。当然ながら、アルカリ電解水には胃腸改善の効果は存在しません。くれぐれも誤飲しないよう注意しましょう。

アルカリイオン水のデメリット

アルカリイオン水は、前述したように、厚生労働省が効果を認めているものです。胃腸の悩みを抱えている方は、たくさん飲んで機能を改善させたいですよね。
しかしながら、いくら厚生労働省お墨付きのアルカリイオン水でも、飲み過ぎには要注意です。飲みすぎると血液中のナトリウムの濃度が低下し、「希釈性低ナトリウム血症」、いわゆる“水中毒”にかかるリスクがあります。また、アルカリイオン水の過度な摂取によって、消化吸収のバランスが悪化し下痢を引き起こす点にも注意を払いましょう。下痢の原因は、胃酸が弱まってしまうことです。体内でアルカリ性が強くなりすぎると、望ましくないです。適度に飲む分には特段心配することはないですが、服薬中の人は必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。アルカリ性によって薬の効果が変わる可能性があり、普通の水道水を用いるのが賢明です。
加えて、肝機能や腎機能において病気を抱えている方は、医師に相談してから飲用するべきです。万が一症状が悪化しては大変ですし、そもそもアルカリイオン水は薬ではありません。病気を治すといった効果はないので、サプリメントと同等に考えておくのが良いでしょう。

まとめ

アルカリイオン水と水素水、及びアルカリ電解水の違いについて、それぞれ説明してきました。これらのうち、私たちが飲むことが出来るのはアルカリイオン水と水素水です。ダイエットや美容効果を期待するなら水素水、胃腸機能の働きを改善させたいならアルカリイオン水がお勧めです。なるべく毎日安定して飲み続けることで効果が見込める一方、飲みすぎると下痢など悪い影響が出る恐れがあります。
アルカリ電解水は飲料用には向かず、強アルカリ性という特徴を活かし、酸性の汚れを落とす際に使用しましょう。肌荒れなどの心配がなく、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも問題なく使えます。
ただでさえ名称が似ているうえ、メーカーやサイトによっては区別が曖昧にされているケースも散見されます。性質や効果、注意点などいずれも異なるものですから、しっかり理解して、状況に応じて適切なものを選ぶようにしてください。


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