水素水は腐る?腐らない?日持ちについて調べて見た
健康のことを考えると、水素水は定期的に飲むことが重要です。そのためには、生成器を使って大量の水素水を作り、こまめに飲んでいけば手間がかからないと考えるかもしれません。となると、心配なのは普通の水道水に比べて腐るのが早いことはないのかという点です。
そこで本記事では、水素水は日持ちするものなのかどうかについて解説していきます。
結論、水素水は腐るのが早いケースもある
少なくとも、自宅の生成器で作った水素水は、水道水に比べて腐るのが早いケースがあります。というのも、生成器に水を通して作る場合、塩素をフィルターで除去することが多いからです。これは、カルキ臭をなくして飲みやすくし、より純粋な水にすることで体により良い水を作るのが目的です。
しかし、殺菌のために入れてある塩素を取り除くことで、水道水そのままの状態よりも雑菌が繁殖しやすい状況になるわけです。したがって、塩素除去をして作った水素水は、水道水よりも腐るのが多少早くなります。
具体的にどのくらい日持ちするかは、メーカーによって説明が異なります。一例として、あるメーカーでは、常温保存をするのであれば24時間以内に飲み切ること、冷蔵庫で保存するのであれば3日以内に消費することを推奨しています。また、水筒などに入れて外出するのであれば、毎日中身を入れ替えることを勧めています。いずれにしても、大量に作って何日もかけて飲むというのはお勧めされていません。少しずつ作って飲むほうが良いでしょう。
といっても、すべてのケースで同じではありません。生成器の中には、塩素除去をせずに水素を発生させるだけのものもあります。その場合は、水道水と同じくらい日持ちすると考えて良いでしょう。なお、市販のペットボトル製品については、製品ごとにどのくらい日持ちするかが変わります。製品のパッケージに記載されている注意書きを読んで確認しましょう。
雑菌が繁殖するという点で注意したいのが、水素水を水筒やペットボトルに入れて保管するケースです。容器からコップなどに注いで飲む分には問題がないのですが、気を付けるべきなのが容器に直接口をつけて飲む場合です。口をつけた部分から雑菌が入ってしまい、ペットボトルの中の水で繁殖してしまう恐れがあるからです。水素水には強い殺菌効果があるわけではないので、そのままにしておくとどんどん容器の中で雑菌が増えてしまいます。そのため、ペットボトルや水筒に口をつけて飲むのであれば、できるだけ早く飲み切ったほうが良いでしょう。これは、自宅の生成器で作った水素水を保存する場合でも、市販のペットボトル製品を購入する場合でも同じです。
水素が抜けてしまう時間に注意
塩素を除去することによって、水素水は腐るのが早い可能性があります。それとは別に、水素水をできるだけ早く飲んだほうが良い理由があります。時間が経てば経つほど、水の中から水素が抜けてしまうからです。
生成器で作る水素水の濃度はさほど高くなく、外気に触れると飛んでしまう傾向があります。また、市販のペットボトル製品は圧力をかけて水素を混ぜていますが、炭酸水のガスが抜けるのと同じように、封を開けた時点から水素が抜けてしまいます。どちらの場合も、見た目や飲んだ時の感覚では水素がまだ入っているのか、抜けてしまっているのかを判別するのは難しいです。そのため、生成器で作ったらできるだけ早く飲む、ペットボトルのフタを開けたらすぐに飲むことを心がけましょう。
このように、水素水はあまり日持ちせず、外気に触れると水素自体が抜けてしまうという特性を持っています。もし、外出する際などに多めに水素水を持ち歩きたいのであれば、利用する容器を選ぶことで、多少なりともこうした問題を解決できます。
一般的なペットボトルや水筒は便利なのですが、中身が空気に触れやすいので長もちしない傾向にあります。一方で、ウォーターバッグという容器は長もちしやすい傾向にあります。これは、ジップロックのように、水素水を入れてから空気を追い出すことができる作りとなっています。そして、水素水が減っても空気が入らないようにすることもできます。他の容器を使うよりも雑菌の侵入を防ぎやすくなり、水素の拡散も減らせるでしょう。
水素水は早めに飲み切ろう
水素水を生成器で作る場合、フィルターで塩素を除去することが多いです。塩素には殺菌効果がありますので、フィルター除去すると水素水は日持ちしなくなります。また、水の中に含まれる水素は、空気に触れると拡散して、濃度がどんどん薄くなってしまいます。こうしたことから、生成器で作るにしても、市販のペットボトル製品を購入するにしても、できるだけ早く飲み切ることがなにより大事です。こまめに作り、すぐに飲み切ることを意識することで、より水素水の効果を発揮できるのです。